酸性水とは?特徴・期待される効果や使い道を解説

「酸性水」という言葉を見聞きする機会が増えていますが、どんな水でどのような用途に使えるのかを正しく理解している人は少ないかもしれません。水には性質ごとに違いがあるため、目的に合わない選択をすると満足できない場合もあるでしょう。

今回は、酸性水について概要や特徴、使い道などを詳しく解説します。

「酸性水」とは?

酸性水とは、整水器で水を電気分解することによって生成される、pH4~6程度の酸性の水のことです。

水を電気分解すると、水分子が水素分子・酸素分子・各種のイオンに分かれます。その際、陽極側には酸素やマイナスイオン(塩化物イオン・炭酸イオンなど)が引きつけられ、酸素ガスを多く含む「酸性水」が発生します。

このように、酸性水は、専用の機器を用いた「電気分解」というプロセスを通じて生成される水である点が特徴です。

 

整水器で生成できるその他の水の種類

整水器では酸性水以外の水も生成可能です。どのような水なのか、下記で見てみましょう。

 

電解水素水(還元水素水)

水を電気分解した際、陽極側には前述したように酸性水が発生しますが、陰極側には水素やプラスイオン(ナトリウムイオン・マグネシウムイオンなど)が引きつけられ、水素ガスを含むアルカリ性の「水素水」が生成されます。

これが、生成方法の特質上、「電解水素水」または「還元水素水」と呼ばれるものです。一般的なミネラルウォーターやろ過水とは生成原理が異なります。

 

浄水

整水器にはろ過装置が搭載されており、水道水から不純物を取り除いた「浄水」も生成可能です。

水道水には消毒目的の残留塩素(カルキ)が含まれていたり、水道管由来の金属成分がわずかに混入していたりする場合があり、味やにおいに影響するケースも見られます。そこで、ろ過によってそのような不純物を除去すると、飲みやすくなるかもしれません。

 

 

酸性水の特徴・効果

酸性水は弱酸性の水で、洗浄や収れん作用が期待されているといわれることがあります。

また、除菌や消臭に関する働きがあるのではないかとも一部でいわれますが、いずれの作用についても医学的・科学的に確立されたエビデンスは存在していません。したがって、健康や医療に関わる効果効能として謳うことは、現状ではできないといえます。

 

酸性水と次亜塩素酸水との違い

酸性水と次亜塩素酸水は混同されやすいものですが、生成方法も、成分や性質も異なります。

次亜塩素酸水とは、塩酸や塩化ナトリウム水溶液を電気分解した際に生み出される、次亜塩素酸を主成分とする水溶液です。水そのものを電気分解して得られる酸性水とは、生成プロセスが異なります。

なお、次亜塩素酸水は殺菌料の一種として扱われ、食品添加物として指定されています。ただし、食品が完成される前に除去されなければなりません。無色で、わずかに塩素臭を感じる場合があります。

引用元
次亜塩素酸水|厚生労働省

 

 

酸性水の主な使用用途

酸性水はどんなことに使えるのでしょうか。よく使われる用途の例を挙げます。

 

掃除・洗いもの

酸性水は弱酸性のため、アルカリ性の汚れに対して効力を発揮すると考えられています。水垢や石けんカスなどが付いている箇所に、酸性水を染み込ませた布や紙を当ててしばらく置き、洗い流すと、きれいになる可能性があります。

また、ガラスのくもりを取るのにも向いているといわれているので、窓・鏡・グラス・眼鏡などの洗浄に使用してみるのもよいでしょう。

 

水やり

酸性の土壌を好む植物の水やりにもおすすめです。例としては、シャクナゲ・ブルーベリー・スズラン・トマトなどがあります。また、アジサイは、土壌のpHにより花(ガク片)の色が青やピンクなどに変わる性質があり、変化を楽しむのもよいでしょう。

水やりだけでなく、切り花用の水にも使えます。しかし、酸性が苦手な植物に酸性水を使用すると元気がなくなる可能性があるので、注意しながら与えましょう。

 

料理

酸性水は飲食には適していないものもありますが、料理に使える場合もあります。どんな料理に向いているかというと、たとえば、麺を茹でる際に使うと、麺にコシが出ると期待されています。また、豆を茹でる・炊く際に使った場合、ふっくらと色鮮やかに仕上がりやすいです。

天ぷらの衣に使うと、カラッと上手に揚がる可能性があり、ゆで卵のゆで汁に使えば、殻が剥きやすくなるといわれています。作るものとの相性もあるので、様子を見ながら使ってみてはいかがでしょうか。

 

洗顔・入浴

健康的な肌は弱酸性であるとされており、酸性水と相性がよいと考えられています。そのため、日々の洗顔や入浴に使う方法もあります。収れん作用が期待されていることから、肌の引きしめに繋がるかもしれません。

入浴に使用する際は、5~10L程度を目安に、風呂のお湯に酸性水を混ぜるとよいでしょう。なお、肌の状態や体質などによっては合わないことがあるので、様子を見ながら使うことが大切です。

 

 

用途によっては別の水が適している場合もある

酸性水は幅広い場面で使われる一方、万能というわけではなく、すべての用途に適しているわけではありません。特に「飲用」には向かないケースがあり、注意が必要です。

水の性質によって用途や目的が異なるため、目的に応じて適切な水を選択することが大切です。

 

 

飲用を目的とした水として注目される「水素水」

飲用水として注目される水のひとつに「水素水」があります。

「水素水」は酸性水とは目的が異なり、「水素ガスを摂取すること」を意図した水です。専用の生成器やスティックなどを使って、電気分解や化学反応によって発生させた水素ガスを、水に溶け込ませて生成します。

なお、前述した整水器で作られる電解水素水(還元水素水)も日常的な水分補給を目的に利用されることがあります。この2つの水は混同されることが多いですが、生成方法や性質、目的が異なるため、用途に応じて選ぶことが重要です。

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水素水の種類と違い

水素水には、大きく分けて「中性の水素水」と「電解水素水(還元水素水)」の2種類があり、生成方法や性質が異なります。

中性の水素水は、電気分解や化学反応によって発生させた水素ガスを、水に溶かして作られる水です。pHは使用する原水に左右されるため、たとえば一般的な水道水を使用した場合、pHはほぼ中性になります。このタイプの水素水のなかには、水素濃度が比較的高いものも少なくありません。

なお、水素の働きについては、抗酸化作用や抗炎症作用などさまざまな効果が研究されていますが、現時点ではまだ十分な科学的根拠は確立されていません。

一方、電解水素水は、水を電気分解することで生成される水です。pHがアルカリ性に傾くのが特徴で、水素濃度は中性の水素水と比べると低い傾向が見られます。

電解水素水の整水器の一部には、胃腸症状の改善を目的とした医療機器として認証されている例があります。

 

 

水の性質を理解して、用途に合った選択を

酸性水は水を電気分解して生成される弱酸性の水で、掃除・洗浄・肌ケアなどの用途で使われることがあります。水道水より洗い物の汚れが落ちやすい可能性があるほか、洗顔にも使用されることがありますが、肌質などによって合わないこともあるため注意が必要です。

また、酸性水は飲用や食用に向かないケースもあります。水分補給を目的とする場合は、今回紹介した水素水を含め、自分に合った水を選びましょう。水には酸性水や水素水のほかにも多くの種類があるため、使い道や体質などに応じて使い分けることが大切です。

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